やる気・モチベーションの維持

電気主任技術者の転職事情(大企業)

やる気・モチベーションの維持

電験取ったら転職したい

目指すは大企業?

久しぶりの更新になります。

昨年2015年に第二種電気主任技術者の試験に合格し、転職のため色々と模索しています。
当然、狙うは大企業!なのですが、大企業を狙うとなると、電験の資格だけでは難しい面が出てきます。

私は学生時代に学業をさぼりにさぼり、基礎学力がないということは、このサイトで繰り返し書いてきました。
第三種電気主任技術者の試験に挑み始めた当初は、因数分解や解の公式すら忘れている程で、学力レベルで言うと中学1年生程度であったと思います。
このように学力の無い私でも、地道に努力を続ければ、電験二種合格までたどり着くことができる。
学力の無い方にとって、私のような例はある種の希望として写るようで、「お陰でやる気が出てきました」「希望が見えてきました」というメールを頂くことがあります。

私自身、工業高校を卒業後に地元の工場に就職しましたが、決して満足いくような労働環境ではなく、数度の転職を繰り返してきました。
なぜ、私は一つの仕事を続けることができないのだろう?と疑問に思っていたのですが、最近よく分かってきたことがあります。
それは「私に基礎学力がないためだ」という事でした。

大企業を狙うならば入社試験も考慮

私の転職の場合、ここが「ネック」になりました。
大企業を狙う場合、「SPI」や「SCOA」といった試験があるのですが、これを越えることができない。
普通科高校へ行き、みっちり3年間勉強をした方にとってはなんてことのない試験なのですが、私はここで躓きました。

そのことに気づいたのは、二種を活かして実際に企業に面接に伺った時でした。
電験二種という強力な資格と、実務経験もそこそこあることと、面接での評価も上々でしたが、試験で躓きました。
学力的には中学3~高校2年生ほどのレベルの国語・数学・英語・一般常識・社会・科学の問題がでましたが、これを攻略することができなかったのです。

会社説明で受けた仕事内容が私の思っていた物と大分違った事と、求人票と実際の労働条件とがかなり食い違っていた事から、私は合否の結果が出る前に辞退を申し込みました。
ですが、この試験は転職活動の今後についてよく考えていかなければならないと思うきっかけになったのです。

電験三種を取得された方で大企業を狙う方は、SPIなどの入社試験で点数を取れるよう対策をした方がよいでしょう。
というのも、三種を持っている人は多く、ライバルが多いと考えられる為です。
私のように基礎学力が無い人や、学校卒業後にずいぶんと時間が経過して学生時代の勉強の大半を忘れてしまっているような方の場合、SPI・一般常識・国数英対策でかなりの時間を取られることになるでしょう。

私の場合、二種合格後1年間、みっちり勉強してきて、ようやくなんとかなるかな?というレベルまで持ってくる事ができましたが、学生時代にしっかり勉強してきた人には到底及ぶべくもないでしょう。

三種に合格して喜んでいる暇はないのです。
勉強は更に続けていかなければならないのですね。

英語の勉強も必要

国際化社会となっています。大企業を狙うならばやはり英語の勉強は必須科目といってよいと思いますよ。大企業ではある程度の役職以上を狙うならば、TOEIC500以上は欲しいといった基準があります。

そもそもTOEICの点数がある程度高くないと、昇進試験すら受けさせてもらえないのが現状ですね。となると電験の試験に合格して勉強を辞める・・・なんてのはもったいないです。そのままの勢いで、英語の勉強まで続けていくのが良いと思いますよ。

英語はなにをするにしても必須になっています。私が現在働いている外資系では東京大学やハーバードといった超エリート大学出身者ばかりです。そんな中に私のような基礎学力のない人間が、電験二種という資格を持っているというだけで居場所があるのが不思議です。

電気のスペシャリストとしてできることはやっていくものの、職場訪問で本社の外人さんが何名もこられた際は、職場案内をしなければならないというケースがでてきます。私は中学3年生レベルまでは英語を勉強し、片言の英語でご案内をするのですが、なんとも滑稽な姿だと思います。学がないというのは、本当に恥ずかしいものですね。

大企業は入社後が大変

大企業に入社すると、周りはたくさんの人たちに囲まれています。一人で仕事をするのではなくチームで仕事をするのですから当然ですね。

自分の配属された課、大抵の場合が設備保守課や生産技術課、場合によっては事務所配属かもしれませんが、その課内での自分の影響力を少しずつ強めていく必要があるのは、どこの会社に行っても同じことではあります。

電験を使っての電気主任技術者としての選任という立場の場合、実力の有無はともかく電気のスペシャリストとして認定されます。となると電気関係の問い合わせには確実に解答できるようにならなければなりません。法律系の知識については電気設備技術基準をさらに読み込んだり、内線規程を読み込むなど、努力を続けなければならない。

また電験三種レベルであれば大企業の場合は変わりはいくらでも用意できますし、なんなら認定で取らすことも難しくはないのです。なので、社内での立場が微妙な状態ならば「アイツの代わりの人間を電気主任にしたほうがよい」という話にもなりかねません。

なので、自分の立場を守るためにも、電験二種やエネルギー管理士などの「替えのききにくい」ぎ高位資格を取得することが、大企業でご自分の立場を守るのに必要となるでしょう。

大企業は転勤が多い

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電気主任として選任されると、その選任された工場にずっとい続けられるとお思いですよね。それが案外難しかったりします。というのも大企業の工場では電気主任が複数おり、その複数の電気主任がシフトを組んでそれぞれの工場の電気主任をルーチンするといったケースもあるからです。

「各地の工場を経験させて技術レベルを高める」といえば聞こえはいいですが、要するに「合わないヤツは首を切って別の電気主任を入れても、ほかの電気主任に仕事を教えているから会社として回る体制を組みたい」ということです。

大企業としてはどんなことがあっても会社が回る体制を組むことが必須なわけですから、電気主任の立場もそのようになる可能性があるので、転勤の可能性も視野に入れておいたほうがよいです。

最悪海外に飛ばされる可能性もあります。よーく求人票を読んでみましょう。「当社は海外部署があり、数年後には海外部署を経験してもらう」的なことが書いてある求人が結構ありますよ。怖い怖い。

転勤が嫌ならば、支店のない工場を選ぶことが無難ですね。

他部署との調整が大変

大企業に入ると、とにかく他部署との調整が大変になります。
特に停電日ともなれば、関係部署にメールや電話で連絡する、保安協会などの協力会社に保守のメンテを委託する手続きをする、電力会社と事前調整し受電操作を実施する・・などなど他部署・外部業者・電力会社との調整がかなり大変になります。

停電の際はどこどこの職場のブレーカーを切るだとか、何時何分に電源を落とすだとか、電源を落とすことができない機械へ非常電源を通電させるとか・・・考えることが嫌というほどあります。

こういったことが自然にできるように、普段から関係部署とは綿密に連絡を取り「顔を売っておく」必要があるでしょう。

特に電力会社とのトラブルは尾を引きますので、十分注意されたほうが良いです。

再エネを狙うのもあり!?

昨今では第二種電気主任の仕事が引く手あまたとなっています。面倒くさい調整が必要な大規模工場の電気主任技術者になるより、再生エネルギー発電関係の発電所を狙うというのもアリだと思います。

ただ、大抵の場合は外資系が多く、契約社員のこともあるので注意が必要。第二種電気主任の資格を保有しているのならば年収600マン~も狙えますが、高給ではあるが退職金がない、契約が2年ごとの更新契約であるといったケースもあるので、「短期間でがっつり稼いで引退する」といったポリシーの人以外はあまりお勧めしません。

殆どの場合、再生エネルギーの職場は「定年後のおじいちゃん」の受け入れ先になっているケースが多いですね。70歳を超えたような方も現役で働いておられます。裏を返せば、定年後も幡羅先先があるということです。嬉しいですね。

ただし上にも述べたように再生可能エネルギーで電気主任をしようと思うのならば、第二種電気主任技術者の資格はほぼ必須となりますので、頑張って合格しましょう。

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